爽やかくんの為せるワザ




「まず全体のコンセプトはなんでしょう!はい、成瀬!」


「お、オシャレで気軽に立ち寄れる楽しいお店…!」


「そのとーり!つまりそんな雰囲気が出せるような店内とか看板とか制服を作ればいいわけだな!」





デザイン係全員に向かって自信満々に話す敬吾くんと、それに助けられる私。


敬吾くんが進行役になってくれているおかげで、なんとか準備はスムーズに進められそうだ。





「とりあえず班分けしようか。
制服のデザイン考える『制服班』と、
店内のレイアウトとかデザイン考える『内装班』、
看板とか外装とかその他のデザイン考える『外装班』、
この3つに分かれる。で、OK?」




敬吾くんが皆を見渡すと、デザイン係の皆は快く賛成してくれた。



……良かった。

班分けしようって言い出したの私だったから、自信なかったけど……。

敬吾くんのおかげだ。




「自分この班やりたいって人いたら遠慮せず言ってくれなー」




スラスラとミーティングは進み、それぞれ希望の班に入っていく班員。

ちなみに私と敬吾くん、美術部3人は均等に3班に散りばめられることになっている。


偶然にも現時点で良い感じに人数がバラけていた。




結局、
『制服班』は美術部の黒沢さんと他男女2人。
『内装班』は敬吾くんと美術部の三田さん、他女子1人。
『外装班』は私と美術部の佐賀くん、他女子1人。
……というメンバーに落ち着いた。


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