爽やかくんの為せるワザ
優勝の君
――そろそろミス・ミスターコンテストが始まるということで、生徒や来場者は続々とグラウンドの方へ移動していく。
屋台や出し物をしていたクラスも次々に片付けを始めており、校内は人がほとんどいなくなった。
そんな中、桃ちゃんは佐賀くんを連れて一足先にコンテスト準備へ向かって行った。
きっと藍くん達も行ったんだろうな。
「誰が優勝すんだろーな」
「わくわくするね」
沙羅ちゃんと話をしながら、私達はグラウンドでコンテストの開始を待つ。
しばらくすると設置されたステージの上に、マイクを持った生徒会副会長が現れた。
「皆様、お待たせ致しました。これより第20回、ミス&ミスターコンテストを開催致します!」
副会長の言葉に、会場からは一斉に拍手が沸き起こる。
盛大に開催された本校のミス・ミスターコンテスト。
どれだけ私達の学校がこのコンテストに力を入れているのかが伺えるね。
「ではまず、今回参加して頂いた皆さんをお呼び致しましょう」
どうぞ!という副会長の言葉に続いて、ステージにはコンテスト参加者がぞろぞろと上がってきた。
その中には桃ちゃんや藍くん、佐賀くんや花恋ちゃんの姿も確認出来る。
……ていうか、なんか皆オーラが違う。
美男美女過ぎて、めちゃくちゃ眩しいな。
今年ほんとにレベル高い……。