待ち合わせは5分以内に
第2章
「めんどくさいなぁ、だから何?」

今日は一限目から必修科目の講義が入っている。
昨夜に少し夜更かしをしたせいで朝一からの講義はしんどい。
それにこの教授の講義は眠いと有名だ。

浮かない気持ちで講義室を目指していると不機嫌そうな唯華の声が聞こえてきた。
これから訪れるであろう修羅場にただでさえ低かったテンションはさらに急降下する。

「…朝からご苦労様です」
一度大きくため息をついてから深く息を吸い込む。

さてと、ここからどうしようか?

「あ、紫乃‼」

…心の準備をさせてほしかった。
まあどうせ、回避することは出来ないのはわかってたけども

本当にめんどくさい。
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