待ち合わせは5分以内に

「おはよう、唯華。どうかした？」

見覚えのない2人の女性と唯華が睨み合っている。
茶色の髪の毛をくるくるカールさせた可愛らしい雰囲気の子達だが、
眉を吊り上げて殺気立っている。
この状況で何もない訳ない事はわかっているけど、あえてそう聞く。

「どうもこうもないわ。この人たちが急に怒鳴り込んできたのよ。」
唯華は、心底めんどくさそうにぶっきらぼうに答える。

その態度が気に食わなかったのか彼女たちはさらに眉を吊り上げる。
「とぼけないでよ、あんたのせいでこの子、彼氏と別れる事になっちゃったのよ!!」

「彼は私の事大事にしてくれてたの!!なのに急に別れようだなんて…あんたが彼をたぶらかしたに違いないわ!!」