冷たいキスなら許さない
KISS KISS 余波
ハウジングセンターで待っていたのは営業の小城さんだった。
他のスタッフのいる事務室から出てきて私を手招きをするとリビング横の和室に向かう。
「何かやらかした?」
「どうしてそう思うんですか?」
ニヤニヤする小城さんに質問で返す。
「だってさ、下北さんが本木さんをハウジングセンターに軟禁しろっていうから」
「なっ?軟禁ですか?」
素っとん狂な声を出してしまって慌てて声を潜める。
「軟禁ってなんでですか」
「訳は聞いてない。でも、ここで下北さんの指示は絶対だから」
ニヤニヤしながらうんうんと小城さんは頷いている。
「絶対なんかあったよね、こっちに社長が来てるのに社長秘書をハウジングセンターから出すななんておかしいだろー。で、何?何があった?」
三十路の男がキラキラと目を輝かせていて、普段は丁寧で真面目タイプの小城さんのキャラが変わってる。
「小城さん、アルコール入った時の緩い小城さんになってますよ。いつものお仕事バージョンの穏やかな小城さんに戻ってください」
私は小城さんが長野にいた時からの付き合いだから、知り合ってかれこれ3年ほど。
彼はお酒が入ると、砕けた口調の格段に面白い男性になるのもよく知っている。
他のスタッフのいる事務室から出てきて私を手招きをするとリビング横の和室に向かう。
「何かやらかした?」
「どうしてそう思うんですか?」
ニヤニヤする小城さんに質問で返す。
「だってさ、下北さんが本木さんをハウジングセンターに軟禁しろっていうから」
「なっ?軟禁ですか?」
素っとん狂な声を出してしまって慌てて声を潜める。
「軟禁ってなんでですか」
「訳は聞いてない。でも、ここで下北さんの指示は絶対だから」
ニヤニヤしながらうんうんと小城さんは頷いている。
「絶対なんかあったよね、こっちに社長が来てるのに社長秘書をハウジングセンターから出すななんておかしいだろー。で、何?何があった?」
三十路の男がキラキラと目を輝かせていて、普段は丁寧で真面目タイプの小城さんのキャラが変わってる。
「小城さん、アルコール入った時の緩い小城さんになってますよ。いつものお仕事バージョンの穏やかな小城さんに戻ってください」
私は小城さんが長野にいた時からの付き合いだから、知り合ってかれこれ3年ほど。
彼はお酒が入ると、砕けた口調の格段に面白い男性になるのもよく知っている。