冷たいキスなら許さない
平日昼間のハウジングセンターは閑散としている。
こういう時は新人スタッフの教育時間のチャンス。
「本木です。お疲れ様です」
展示住宅の玄関に来客者の靴がないことを確認して中に入って声をかけた。
今日はベテラン案内スタッフの佐々木さんと新人スタッフが入っている。ここの責任者の営業担当は午後から来ることになっていた。
「佐々木さん、午後からお子さんの参観会でしたよね。早いけど私が代わりますからもう上がっていいですよ。ゆっくりお昼食べて学校に行ってください」
「え、いいんですか?まだかなり早いですけど」
佐々木さんが柱時計に目をやる。
ずいぶん前から今日の午後からの有給休暇申請が出ていたのを知っている。
ここの案内ができるスタッフが不足しているために彼女にはここ半年ほど負担をかけていることも。
「いいですよ。社長も下北さんだって文句言いませんよ。みんな佐々木さんの頑張りは知ってますからー」
「わあ。うれしい。ありがとうございます。実はママ友が参観会前にランチをって誘ってもらっていたんですけど、午前中いっぱい仕事だからって断っていたんですよね。今から合流できるか聞いてみます」
「じゃあ、もうさっさと上がって合流しちゃって楽しんできてください」
やったー!とガッツポーズをして佐々木さんはいそいそと出ていった。
そんな様子を目を丸くして見ていた新人さんたち二人。彼女たちは中途採用の社会人。
こういう時は新人スタッフの教育時間のチャンス。
「本木です。お疲れ様です」
展示住宅の玄関に来客者の靴がないことを確認して中に入って声をかけた。
今日はベテラン案内スタッフの佐々木さんと新人スタッフが入っている。ここの責任者の営業担当は午後から来ることになっていた。
「佐々木さん、午後からお子さんの参観会でしたよね。早いけど私が代わりますからもう上がっていいですよ。ゆっくりお昼食べて学校に行ってください」
「え、いいんですか?まだかなり早いですけど」
佐々木さんが柱時計に目をやる。
ずいぶん前から今日の午後からの有給休暇申請が出ていたのを知っている。
ここの案内ができるスタッフが不足しているために彼女にはここ半年ほど負担をかけていることも。
「いいですよ。社長も下北さんだって文句言いませんよ。みんな佐々木さんの頑張りは知ってますからー」
「わあ。うれしい。ありがとうございます。実はママ友が参観会前にランチをって誘ってもらっていたんですけど、午前中いっぱい仕事だからって断っていたんですよね。今から合流できるか聞いてみます」
「じゃあ、もうさっさと上がって合流しちゃって楽しんできてください」
やったー!とガッツポーズをして佐々木さんはいそいそと出ていった。
そんな様子を目を丸くして見ていた新人さんたち二人。彼女たちは中途採用の社会人。