冷たいキスなら許さない
あ、出てきた。
出てきた社長は立ち止まり、ゆっくりと周囲を見回している。
少し離れているし、人ごみに邪魔されて小柄な私の姿にまだ気が付かない。
社長の姿に安心して顔が緩みそうになったのにすぐに凍り付いた。
立ち止まった社長に若い女性が近付いて親し気に話しかけてきたのだ。
なに、あれ。
知ってる人?それともまさかナンパ?
話しかけてきた女性のスタイルはいいしセンスのいいファッション。そしてよく見えないけどなかなか美人ぽい。
むううー。
何だかわからないけれど、とにかく社長のところに行かなくちゃ。
駆けだそうとした私の腕がなぜかいきなりくいっと後ろにひかれた。
「ねえ、君」
誰?
振り向いた私の目の前にいたのは知らない外国人男性。
ガラス細工のように透明で綺麗なライトブルーの瞳に金色の髪の毛。
こんな間近で青い眼を見たの初めてかも。
長いまつ毛に整った顔のパーツ。皮膚も薄そう。長身でもちろん足も長い。バッチリと決まったスーツ姿はなかなか見たことがないようなハリウッドスターといっても信じてしまうだろう存在感。
ってか本当に誰?
「きれいなお嬢さん、今から私と一杯いかがですか?」
それはそれは上手な日本語でお誘いしてきた。
ああ、これはナンパってものでしょうか。
出てきた社長は立ち止まり、ゆっくりと周囲を見回している。
少し離れているし、人ごみに邪魔されて小柄な私の姿にまだ気が付かない。
社長の姿に安心して顔が緩みそうになったのにすぐに凍り付いた。
立ち止まった社長に若い女性が近付いて親し気に話しかけてきたのだ。
なに、あれ。
知ってる人?それともまさかナンパ?
話しかけてきた女性のスタイルはいいしセンスのいいファッション。そしてよく見えないけどなかなか美人ぽい。
むううー。
何だかわからないけれど、とにかく社長のところに行かなくちゃ。
駆けだそうとした私の腕がなぜかいきなりくいっと後ろにひかれた。
「ねえ、君」
誰?
振り向いた私の目の前にいたのは知らない外国人男性。
ガラス細工のように透明で綺麗なライトブルーの瞳に金色の髪の毛。
こんな間近で青い眼を見たの初めてかも。
長いまつ毛に整った顔のパーツ。皮膚も薄そう。長身でもちろん足も長い。バッチリと決まったスーツ姿はなかなか見たことがないようなハリウッドスターといっても信じてしまうだろう存在感。
ってか本当に誰?
「きれいなお嬢さん、今から私と一杯いかがですか?」
それはそれは上手な日本語でお誘いしてきた。
ああ、これはナンパってものでしょうか。