冷たいキスなら許さない
震える手でハンドルを握りしめて何とか5分ほど車を走らせる。
幹線道路から外れた住宅街の目立たないコンビニで冷えたミネラルウォーターを買い、ごくごくと喉を鳴らして飲み込んでいく。
何でこんなことになっちゃったんだろ。
からからに乾いていた口の中はミネラルウォーターで湿っていくのに自分の心はどんどん乾いていく。
憎しみ・・・なんだろうか。
ーースマホがメッセージの着信を告げる。
お母さんだ。私のじゃなくて大和さんの、だけど。
一瞬、櫂からかと思った。
そんなはずはない。
スマホは買い替えて電話番号もメールアドレスも全て一新した。
東京にいた頃の知り合いの大半にも連絡していない。
櫂が私のアドレスを知るはずがないのだ。
幹線道路から外れた住宅街の目立たないコンビニで冷えたミネラルウォーターを買い、ごくごくと喉を鳴らして飲み込んでいく。
何でこんなことになっちゃったんだろ。
からからに乾いていた口の中はミネラルウォーターで湿っていくのに自分の心はどんどん乾いていく。
憎しみ・・・なんだろうか。
ーースマホがメッセージの着信を告げる。
お母さんだ。私のじゃなくて大和さんの、だけど。
一瞬、櫂からかと思った。
そんなはずはない。
スマホは買い替えて電話番号もメールアドレスも全て一新した。
東京にいた頃の知り合いの大半にも連絡していない。
櫂が私のアドレスを知るはずがないのだ。