毒舌年下BOY♂に愛を叫べ【仮】
負けたくない秋祭り
短い夏が終わって、あっという間に紅葉が深まりつつある今日この頃。吸い込む空気は、少し冷たさを含み始めた。
毎年この時期になると、近所の神社の秋祭りに向けて、神社の敷地内には赤い提灯が所狭しと飾られる。
夏にあった花火大会は、夏休み中ってこともあって、大馳を誘えずに終わったし、秋祭りは、何がなんでも大馳と一緒に行きたい。
そうと決まれば、向かう先は1つ。
「大馳!大馳!大馳〜〜〜!!!」
昼休み。
人通りの多い廊下を駆け抜けて、通い慣れた大馳のクラスへと駆け込めば、纏う空気で人を殺せそうな大馳と目が合う。
「うるせー茜!!」
……そ、そんなに怒らなくても。
いつにも増して不機嫌そうな大馳に、近寄るのを一瞬、躊躇ってしまいそうになった。
「ね!大馳、来週の秋祭りなんだけど」
「……行かない」
「ま、まだ何も言ってないじゃん!!」
私の言葉を遮るように、冷たく言い放たれた大馳の言葉に口を尖らせる。
「どうせ一緒に行きたいとか言うんだろ」
「……それは、そうなんだけど」
薄々、断られることくらい分かっていたけれど、どうせならちゃんと誘わせて欲しかった。
これじゃ不完全燃焼だよ。
毎年この時期になると、近所の神社の秋祭りに向けて、神社の敷地内には赤い提灯が所狭しと飾られる。
夏にあった花火大会は、夏休み中ってこともあって、大馳を誘えずに終わったし、秋祭りは、何がなんでも大馳と一緒に行きたい。
そうと決まれば、向かう先は1つ。
「大馳!大馳!大馳〜〜〜!!!」
昼休み。
人通りの多い廊下を駆け抜けて、通い慣れた大馳のクラスへと駆け込めば、纏う空気で人を殺せそうな大馳と目が合う。
「うるせー茜!!」
……そ、そんなに怒らなくても。
いつにも増して不機嫌そうな大馳に、近寄るのを一瞬、躊躇ってしまいそうになった。
「ね!大馳、来週の秋祭りなんだけど」
「……行かない」
「ま、まだ何も言ってないじゃん!!」
私の言葉を遮るように、冷たく言い放たれた大馳の言葉に口を尖らせる。
「どうせ一緒に行きたいとか言うんだろ」
「……それは、そうなんだけど」
薄々、断られることくらい分かっていたけれど、どうせならちゃんと誘わせて欲しかった。
これじゃ不完全燃焼だよ。