毒舌年下BOY♂に愛を叫べ【仮】
浴衣にしようか、私服にしようか迷っていたせいで、待ち合わせ時間から10分も遅れてしまっている。
急いで大馳の元へ向かうべく小走りで鳥居下の階段までやって来た私は、階段を登ろうと足を踏み出した瞬間、
「ぬぉあッ!?」
突然───グイッと後ろに腕を引かれて、大きく仰け反った。
「お前はもっと可愛い驚き方できねぇのかよ」
「……だ……大馳!」
私の腕を掴んだまま、大馳が眉間にシワを寄せるから、さっき自分が発した声の可愛げのなさを思い出して、恥ずかしさに顔が赤く染っていく。
「おっせーよ、足の短さ計算して早めに家出ろっつーの」
「あ、足の長さは関係ないでしょ?!」
「おせーから心配して来てみれば、短い足でチビチビ走ってるし、可愛くねぇ声出すし」
「だから短い足は……って、え!?大馳、心配してわざわざ階段下まで来てくれたの?」
短い足も、可愛くない声が出たのも本当の事だしこの際どうでもいい。
今、大馳の口から"心配"って言葉が出たよ!?それってあの大馳が、私のことを心配してくれたってことで間違いない!?
急いで大馳の元へ向かうべく小走りで鳥居下の階段までやって来た私は、階段を登ろうと足を踏み出した瞬間、
「ぬぉあッ!?」
突然───グイッと後ろに腕を引かれて、大きく仰け反った。
「お前はもっと可愛い驚き方できねぇのかよ」
「……だ……大馳!」
私の腕を掴んだまま、大馳が眉間にシワを寄せるから、さっき自分が発した声の可愛げのなさを思い出して、恥ずかしさに顔が赤く染っていく。
「おっせーよ、足の短さ計算して早めに家出ろっつーの」
「あ、足の長さは関係ないでしょ?!」
「おせーから心配して来てみれば、短い足でチビチビ走ってるし、可愛くねぇ声出すし」
「だから短い足は……って、え!?大馳、心配してわざわざ階段下まで来てくれたの?」
短い足も、可愛くない声が出たのも本当の事だしこの際どうでもいい。
今、大馳の口から"心配"って言葉が出たよ!?それってあの大馳が、私のことを心配してくれたってことで間違いない!?