毒舌年下BOY♂に愛を叫べ【仮】
***
<<<茜side>>>

「とにかく!授業中に用もなく連絡してくんの禁止」

「えー!でも、せっかく連絡先ゲットしたのに」

「次、授業中にくだらねぇこと送ってきたら速攻ブロックすっから」

「そ、そんなぁ〜」


【後でシバく】と言う物騒な返信が来てから、早数時間。あっという間に放課後になった。

たまたま、生徒玄関で大馳を見つけ、大急ぎで駆け寄った私は今、授業中に送ったメッセージの件で、どうやらお叱りを受けているらしい。

……ブロックって酷くない?どうせならもっと、優しい刑に処して欲しいものだ。


「つーか!あれだ」

「どれだ?」

「お前、ド直球すぎんだよ」

「と、言いますと?」

「だから、普段から俺に好きオーラ全開すぎだし、簡単に付き合おうとか言うし、さっきも俺のこと考えてたと言うし」


……なーんだ、そんなことか。
だって仕方ないじゃん、全部本当に思ってることだし、言わなきゃ伝わらない。

いや、大馳には言ったところで伝わらないんだけど。


「わざわざ遠回しに言う方が面倒くさいじゃん」

「……はぁ。一々、心臓に悪いんだよ」

「え!それって、ちょっとはドキッてしてくれてるってこと?だよね?」

「は?調子乗んなよ、マジで」


何それ!!都合が悪くなるとすーぐ、怒るんだから。

……あーあ。
そんなのちょっと、期待するじゃん。
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