毒舌年下BOY♂に愛を叫べ【仮】
「かっ……」

「……か?」

「か……かっこいい」

「無駄口いいから、仕事しろよ」

「え?」

「受付。早くしてくんねーと、式に遅れるんだけど」


綺麗な顔に似合わない、思わず目を見開いてしまうくらいどぎつい言葉を言い放つのは、


整った顔を少しだけ不機嫌そうに歪めて、生意気にタメ口で話す年下の男の子。


「おい、聞いてんのかよ」


やばい、と思った時にはもう───キュンッと甘く疼く胸が片思い街道を走り出していた。


これが、俗に言うギャップ萌え。
恐るべし、破壊力。


「周 大馳くん、この度はご入学おめでとうございます!」

「なんか、さり気なくフルネーム覚えられてんだけど」

「2年1組、茜 澪央。私、周くんに一目惚れしちゃったみたい」

「…………。はぁ。とりあえず、早いとこ受付してくれ。まじで式に遅れる」



面倒くさそうにため息を零して、全てを察したような顔で受付を急かす大馳に、冷たくあしらわれた私。


あの日から私は、今もずっと、周 大馳に恋をしている───。
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