千一夜物語-森羅万象、あなたに捧ぐ物語-
実はまだ乱青龍の吐いた炎のせいで森林が燃えていたため、鎮火のため良夜は美月が風呂に入っている間外で天叢雲を酷使していた。
散々ぶつくさ文句を言われたが無視し続けて概ね鎮火に成功したが、一応朝まで弱い雨を降らせるよう命令すると、近隣の集落には延焼していないことを知ってとりあえずほっとした。
「ものすごく広い風呂だったな。うちのよりでかい風呂ははじめてだ」
男湯と女湯は別の場所にあり、戦闘で疲れた身体をゆっくり癒して火照った身体を冷やすため部屋をあちこち見ていると、捜されていたのか緑竜に声をかけられた。
「良夜様、奥方様はもう寝所にお通ししてありますので」
「そうなのか、分かった」
――あの様子では今頃がちがちに緊張してそわそわしているだろう。
別に取って食ったりするつもりはないが…あそこまで警戒されると面白くなってついからかってしまいそうになるからやめてほしいと思いつつ、美月の居る寝所の前で案内してくれた緑竜と別れた良夜は、部屋に入るなり立ち尽くした。
「お前…爆睡とか俺をどれだけがっかりさせるんだ」
しっかり布団に包まってすやすや寝ている美月を見てやや肩を落とした良夜は、肩にかけていた手拭いでまだ乾いていない髪を拭きながら隣に腰かけた。
「疲れているのは俺だけじゃなかったな。…どれ」
布団を捲って美月の細すぎる足を観察した良夜は、足の裏が赤くなって腫れているのを見て自身の膝に美月のふくらはぎを乗せると、足首から足裏までゆっくり揉んでやった。
今までそんなことをしたことはなかったが、好きな女にはいつだって触っていたい――気持ちよさそうに少し声を上げた美月に触発されてさらに満遍なく揉んでいると、ぱちっと目が開いた。
「!?りょ、良夜様!なな何をしているんですか!?」
「いいじゃないか、少し触らせろ」
訳の分からないことを言って美月を困惑させてはにこにこしながら足を揉み続けた。
散々ぶつくさ文句を言われたが無視し続けて概ね鎮火に成功したが、一応朝まで弱い雨を降らせるよう命令すると、近隣の集落には延焼していないことを知ってとりあえずほっとした。
「ものすごく広い風呂だったな。うちのよりでかい風呂ははじめてだ」
男湯と女湯は別の場所にあり、戦闘で疲れた身体をゆっくり癒して火照った身体を冷やすため部屋をあちこち見ていると、捜されていたのか緑竜に声をかけられた。
「良夜様、奥方様はもう寝所にお通ししてありますので」
「そうなのか、分かった」
――あの様子では今頃がちがちに緊張してそわそわしているだろう。
別に取って食ったりするつもりはないが…あそこまで警戒されると面白くなってついからかってしまいそうになるからやめてほしいと思いつつ、美月の居る寝所の前で案内してくれた緑竜と別れた良夜は、部屋に入るなり立ち尽くした。
「お前…爆睡とか俺をどれだけがっかりさせるんだ」
しっかり布団に包まってすやすや寝ている美月を見てやや肩を落とした良夜は、肩にかけていた手拭いでまだ乾いていない髪を拭きながら隣に腰かけた。
「疲れているのは俺だけじゃなかったな。…どれ」
布団を捲って美月の細すぎる足を観察した良夜は、足の裏が赤くなって腫れているのを見て自身の膝に美月のふくらはぎを乗せると、足首から足裏までゆっくり揉んでやった。
今までそんなことをしたことはなかったが、好きな女にはいつだって触っていたい――気持ちよさそうに少し声を上げた美月に触発されてさらに満遍なく揉んでいると、ぱちっと目が開いた。
「!?りょ、良夜様!なな何をしているんですか!?」
「いいじゃないか、少し触らせろ」
訳の分からないことを言って美月を困惑させてはにこにこしながら足を揉み続けた。