全てを失っても手に入れたい女が居る
第二章 覚悟
「コンヤアタリ、ノミニ イカナイカイ? キミニ アイタガッテル コガイルンダヨ?」
「いや、止めとく。少し考えたいことがある」
俺がボブの誘いを断ることはまずない。いつもと様子の違う俺をボブは心配したのだろう。
「コウジ、キャサリンガ サビシガッテル チカイウチニ イエニ コイ?」
「…オッケー! じゃ、今夜いくよ? キャサリンに待っててって言っといて?」
一人でいるとどうしても梨華の事を考え、飲み過ぎてしまう。梨華と連絡取れなくなってからと言うもの、酔いつぶれなきゃ寝れない状態になっている。
このままじゃ、また、体壊すよな?
今夜はキャサリンに癒してもらうか?
翌朝、目を覚めると、キャサリンが俺の腕の中にいた。
気持ち良さそうに眠る姿も愛おしく思う。