Bitter
「舞…。」


慎太郎さんは、一度あたしの名前を呼ぶ。


そして


静かにキスを落とす。


そしてゆっくりと私を深い谷底に落とす。


一度堕ちると、私はもうこの快楽から抜け出せなくなる。


甘い誘惑と言う罠を自分から仕掛け、

一緒に落とす。

「慎太郎さん…。」

夜だけは雨の日だけは貴方は私のもの。

「ん…。」

慎太郎さんのキスは甘い。

噛めば噛むほど甘くなってくるビターチョコと同じくらい甘い。
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