【先生×生徒シリーズ】優しい月 暗い海─私と先生─
放課後の数学準備室。
先生は他の先生と一緒にいるところを見たことがなかった。
用事があれば話すだろうけど。
職員室に自分の机があるのにも関わらず、
数学準備室で過ごす事が多かった。
"コンコン"
私はドアをノックした。
「はい」
いつもの先生の声が聞こえる。
私は、ドアを開け中に入りドアを閉めた。
ドアの前に立ったまま動けない。
先生はノートパソコンを開き、
パソコンのキーボードを打っていた。
チラッと私の方を見ると、
「何か用か」
と、いつものように冷たく言い放つ。
何を話せばいいんだろう…。
いきなり「好きです」とは言えないし。
部屋の中は、先生の打つキーボードの音が響いていた。
「用がないなら帰れ。邪魔だ」
右手をマウスに添え、
左腕は机の上に肘を付き、
手の甲は口元にあった。
顔は相変わらず画面を見ている。
「あの…先生は彼女いるんですか?」
「答える義務はない」
「何で先生になったの?」
「そんな事を答えて、
きみにとって何の得になるんだ?くだらない。
俺はきみのような暇人と付き合ってる暇はない。
それにプライベートのことを答える義務もない」
私は何も言えなかった…。
ただ突っ立てるだけ。
先生は私を空気に思っているのか、
こっちを見ようとしない。
先生は他の先生と一緒にいるところを見たことがなかった。
用事があれば話すだろうけど。
職員室に自分の机があるのにも関わらず、
数学準備室で過ごす事が多かった。
"コンコン"
私はドアをノックした。
「はい」
いつもの先生の声が聞こえる。
私は、ドアを開け中に入りドアを閉めた。
ドアの前に立ったまま動けない。
先生はノートパソコンを開き、
パソコンのキーボードを打っていた。
チラッと私の方を見ると、
「何か用か」
と、いつものように冷たく言い放つ。
何を話せばいいんだろう…。
いきなり「好きです」とは言えないし。
部屋の中は、先生の打つキーボードの音が響いていた。
「用がないなら帰れ。邪魔だ」
右手をマウスに添え、
左腕は机の上に肘を付き、
手の甲は口元にあった。
顔は相変わらず画面を見ている。
「あの…先生は彼女いるんですか?」
「答える義務はない」
「何で先生になったの?」
「そんな事を答えて、
きみにとって何の得になるんだ?くだらない。
俺はきみのような暇人と付き合ってる暇はない。
それにプライベートのことを答える義務もない」
私は何も言えなかった…。
ただ突っ立てるだけ。
先生は私を空気に思っているのか、
こっちを見ようとしない。