サヨナラから始まる恋
一年半前、ずっと好きだった同期の龍樹くんにお酒の力を借りて告白した。
龍樹くんはとてもかっこいいからとにかくとてもモテていたし、玉砕覚悟だった当時の私は、彼に『付き合って』なんていうつもりなくて。
実りのない片思いにピリオドを打つため自分の心に一区切りつけるために、
『好きです』
って言っただけ。
そしたら、龍樹くんは
『いいよ』
って返してきた。
いいよ、って何??と私は頭がはてなマークだらけになって……。
次の瞬間察した龍樹くんが『付き合わないの?』と、ただの同期では一生見ることができないような、優しい素敵な笑顔で笑ってくれたんだ。