臆病な背中で恋をした ~2
1-1
あの日。亮ちゃんは黙っていなくなっちゃったけれど。
わたしに出来るのは、こうして待っていることだけだから。
信じて待っているから。
何も言ってくれなくていいの。
ただ抱き締めてくれたら、それでいいの。
だから、おねがい。
『お帰りなさい』を言わせて、・・・亮ちゃん。
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