臆病な背中で恋をした ~2
3-2
『あんたが信じまいと関係ないからな』
津田さんの冷ややかな声が遠くから聴こえていた。クリスマスイヴって単語がどこかに在った気もする。その後どうやって家に帰ったのか、階段を昇って自分の部屋に辿り着いたかも記憶がない。
本能が、考えることも感情も遮断してしまったみたいに。
悲しいのか痛いのか。麻痺していてよく分からない。
心臓が石になって血管には砂が流れてる。
家族に心配をかけたくない・・・ただそれだけが、わたしを動かしてる。
機械のように。笑うこと食べること、会社に行くこと。三つを繰り返す。
砂が流れ続けるわたしの躰は。
きっといつか壊れる。
壊れてしまうなら。
大好きな人のために、壊れたい。
せめて、最後は。
津田さんの冷ややかな声が遠くから聴こえていた。クリスマスイヴって単語がどこかに在った気もする。その後どうやって家に帰ったのか、階段を昇って自分の部屋に辿り着いたかも記憶がない。
本能が、考えることも感情も遮断してしまったみたいに。
悲しいのか痛いのか。麻痺していてよく分からない。
心臓が石になって血管には砂が流れてる。
家族に心配をかけたくない・・・ただそれだけが、わたしを動かしてる。
機械のように。笑うこと食べること、会社に行くこと。三つを繰り返す。
砂が流れ続けるわたしの躰は。
きっといつか壊れる。
壊れてしまうなら。
大好きな人のために、壊れたい。
せめて、最後は。