臆病な背中で恋をした ~2
間近で見下ろされる端正な顔立ちに、どことなく容赦の無さを感じ・・・なくもない。

「お前の口できちんと約束するまでは絶対に放してやらないが、覚悟は出来てるか・・・?」

首根っこを掴まれたハムスターのごとく狼狽えて目まで泳ぐ。

「どこまでもつか愉しみだな」

口角を上げた亮ちゃんの顔が寄ってきて唇の自由を奪い始め。やがて胸も脚も、どこもかしこも自分で何ひとつコントロールできなくなる。

「・・・っ、りょ、・・・ちゃ、ぁ・・・っっ」

 
服を脱がされて亮ちゃんの体温を直に感じて。
熱に浮かされ、あられもない声を上げ続ける。
押し寄せる波に何度も飲まれながら。
わたしの中に感じる猛りに全身を揺さぶられ。
ほとばしる本能のまま、お互いを求め合ってやまなかった・・・・・・。



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