臆病な背中で恋をした ~2
「お疲れさまです」
彼がうちに来て、ナオから散々わたしのことを頼まれて帰ったのはつい一昨日。新年の挨拶は済んでるし、だから普通に。
「たまにはあんたから俺を探せ。でなきゃ次は首輪付きだ」
隣りの空いた椅子に脚を組んで座り、津田さんは上から目線で無茶を言う。
「・・・社長には挨拶したんですか?」
話を誤魔化して思い付いたことを訊くと。
「これからあんたを連れてな」
不本意そうに返った。
えぇと。・・・いつもなんだか、ごめんなさい?
「・・・そういや家出るんだろ?」
「あ・・・はい」
亮ちゃんが話したのかな。視線を傾げて。
「(亮ちゃんに)探してもらってるんですけど、なかなか(亮ちゃんが)納得できる物件がないみたいで・・・」
「ふーん」
気が無い返事にもうこの話は終わりかと思ったら。
「あんたにピッタリなのがあるから、そこに決めろ」
億劫そうに。でも有無を言わせない空気で続きがあった。
彼がうちに来て、ナオから散々わたしのことを頼まれて帰ったのはつい一昨日。新年の挨拶は済んでるし、だから普通に。
「たまにはあんたから俺を探せ。でなきゃ次は首輪付きだ」
隣りの空いた椅子に脚を組んで座り、津田さんは上から目線で無茶を言う。
「・・・社長には挨拶したんですか?」
話を誤魔化して思い付いたことを訊くと。
「これからあんたを連れてな」
不本意そうに返った。
えぇと。・・・いつもなんだか、ごめんなさい?
「・・・そういや家出るんだろ?」
「あ・・・はい」
亮ちゃんが話したのかな。視線を傾げて。
「(亮ちゃんに)探してもらってるんですけど、なかなか(亮ちゃんが)納得できる物件がないみたいで・・・」
「ふーん」
気が無い返事にもうこの話は終わりかと思ったら。
「あんたにピッタリなのがあるから、そこに決めろ」
億劫そうに。でも有無を言わせない空気で続きがあった。