臆病な背中で恋をした ~2
「明里」
低く呼ぶ声に胸元から離れてそっと見上げる。と。間近にあった亮ちゃんの顔が寄せられた刹那に、接吻(くちづけ)された。ほんの短いキス。・・・でもそれだけで十分に伝わってきて。
『待ってろ』
『・・・待ってる』
言葉にならない約束を交わす。
切れ長の深い眼差しがわたしを見つめ返す。
愛おしそうに揺れてる。
わたしも真っ直ぐに見つめてる。
亮ちゃんと。何があってもこの手から離さないって決めた未来を。
その背中の、遥か向こうまで。
【完】
低く呼ぶ声に胸元から離れてそっと見上げる。と。間近にあった亮ちゃんの顔が寄せられた刹那に、接吻(くちづけ)された。ほんの短いキス。・・・でもそれだけで十分に伝わってきて。
『待ってろ』
『・・・待ってる』
言葉にならない約束を交わす。
切れ長の深い眼差しがわたしを見つめ返す。
愛おしそうに揺れてる。
わたしも真っ直ぐに見つめてる。
亮ちゃんと。何があってもこの手から離さないって決めた未来を。
その背中の、遥か向こうまで。
【完】