臆病な背中で恋をした ~2
飼い主と、飼育係の思惑
「・・・・・・・・・・・・」
亮ちゃんがさっきから厳しい表情で、一言も喋ってくれない。
白の高級外車を津田さんの運転で、後部シートにわたしと亮ちゃん。仕事終わりに銀行前で待つよう津田さんからラインが来て、今に至るわけなんだけど。
どうやら彼のマンションに一緒に住むっていう提案を亮ちゃんが聴いて。そのことで忙しいのに時間を作ってくれたみたいだった。
さすがのわたしも、亮ちゃん以外の男の人と一緒に住むのはどうかって思う。津田さんだし、間違っても何かある訳じゃないのは分かってるけど。ナオやお父さんは彼が婚約者だと信じちゃってるし、一緒に住むのは全然反対しないんだろうけどなぁ・・・・・・。
ココロの中で大きく溜め息を吐いて、隣りの亮ちゃんをそっと見やる。
窓の外に向けられた視線は、こっちを振り返る気配もなくて。もう一度、溜め息を漏らしたわたしだった。
亮ちゃんがさっきから厳しい表情で、一言も喋ってくれない。
白の高級外車を津田さんの運転で、後部シートにわたしと亮ちゃん。仕事終わりに銀行前で待つよう津田さんからラインが来て、今に至るわけなんだけど。
どうやら彼のマンションに一緒に住むっていう提案を亮ちゃんが聴いて。そのことで忙しいのに時間を作ってくれたみたいだった。
さすがのわたしも、亮ちゃん以外の男の人と一緒に住むのはどうかって思う。津田さんだし、間違っても何かある訳じゃないのは分かってるけど。ナオやお父さんは彼が婚約者だと信じちゃってるし、一緒に住むのは全然反対しないんだろうけどなぁ・・・・・・。
ココロの中で大きく溜め息を吐いて、隣りの亮ちゃんをそっと見やる。
窓の外に向けられた視線は、こっちを振り返る気配もなくて。もう一度、溜め息を漏らしたわたしだった。