クールな御曹司の本性は、溺甘オオカミでした
本当はね、大翔とは結婚するものだって思ってた。特にそんな話をしたこともないけど、なんとなくそうなるのかなって思ってた。
このままふたりで同棲して35歳くらいで入籍して、40歳までにひとりくらい子どもを授かって……。そんな妄想。
結婚する気満々だったなら、縋ればよかった?ううん、それはやっぱり違うと思う。
大翔は多情だ。無理矢理結婚しても根っこは変わらない。
「当分、恋愛はいいや。くたびれちゃった」
「うんうん、真純は自立してるし、それでいいと思うよ」
自立かぁ。自立してるというより、自立してるフリをしてるって感じなんだよね。
私本人はちっとも大人の女をやれてる自信がない。もう30歳になったのに、頭の中は大学生くらいと変わらない気がする。ただ職場の責任だけが増えていく。
「すみませーん、ぼんじりと砂肝、塩で!2本ずつー」
野々花が明るい声をあげ注文した。
このままふたりで同棲して35歳くらいで入籍して、40歳までにひとりくらい子どもを授かって……。そんな妄想。
結婚する気満々だったなら、縋ればよかった?ううん、それはやっぱり違うと思う。
大翔は多情だ。無理矢理結婚しても根っこは変わらない。
「当分、恋愛はいいや。くたびれちゃった」
「うんうん、真純は自立してるし、それでいいと思うよ」
自立かぁ。自立してるというより、自立してるフリをしてるって感じなんだよね。
私本人はちっとも大人の女をやれてる自信がない。もう30歳になったのに、頭の中は大学生くらいと変わらない気がする。ただ職場の責任だけが増えていく。
「すみませーん、ぼんじりと砂肝、塩で!2本ずつー」
野々花が明るい声をあげ注文した。