深紅の薔薇姫に愛を
学校につくと、あたしを襲うダルイ感覚。

大河と合わなきゃ行けないのは、お昼だったな。

それまで、屋上で寝てよ。

あたしの足は、屋上に向かって歩き出す。


「…風が、気持ちいい。」

あたしはフェンスにもたれ掛かる。

風があたしを揺らして、吹き抜ける。

揺れたあたしの漆黒の髪。

腰まであって、巻かれてある。

母親の容姿にそっくりだというこの顔。

あたしは母親にあったことはないし、見たこともない。

あたしには、母親がいないと思っていた。

親、と言えば父親しか居なくて。

でも、全然あっていない。

きっと、あたしを邪魔だとが思っているんだと思う。

面倒くさいから、あたしを放ったらかしにしているんだと思う。

おやすみ……

あたしは目を閉じた。
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