深紅の薔薇姫に愛を
どうしてあたしが漣の部屋で寝なきゃ行けないのよ。

………てか、ここに泊まるとかお父さんに言っといた方がいいのかな。

でも、前のほうが酷かったし今は全くまっしな方だ。

前なんて、ホントの不良みたくなっていたと思う。

・家には帰ってこない。

・帰ってきたときても大体深夜

・休みの日は絶対いない

・バイクで警察に追いかけ回されている。

でも、あたしにとっては1番のひかりだった。

あたし史上最高の青春だったと言える。

「じゃあ、これで決定だな。

麗薇、今から服取りに行けるか?」

あたしに拒否権はないのかよ。

「一応、行けるけど………。

今日、学校は?」

「俺らみんな休みだ。」

はあ。学校まで休まなくちゃいけないなんて……。

ため息を零しながら、あたしはスマホをもった。

菜月に休みだと報告するためだ。

[ごめん。きょうは学校休むね。]

すると、

[そっかー。じゃあ、また明日。]

という返信があった。

”また”

それが、あるのか。

2度目も、3度目も、何度目もあるのだろうか。

”また”あたしはその言葉が大嫌いだ。
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