深紅の薔薇姫に愛を
時計はもうすぐ1時になることを指し示していた。

慣れていないあたしは少し疲れてくる。

こんな日は、お昼寝しようかな。

「……大河、お昼寝したい。」

すると、彼は面食らったように目をぱちくりして

「麗薇、お昼寝とかするキャラなんだ。」

っていった。

……いいじゃん、眠いんだから。

「仮眠室行ってきなよ。漣がいないからさすがに麗薇も嫌でしょ?」

千紘がさりげなくアドバイスしてくれる、

ありがとう。

そういって、あたしは今の部屋の右隣の部屋に入った。

そこには、ベットが5つ。

ふかふかのものから、小さめまで。

あたしは手前の黒のベットに飛び込んだ。

自然と瞼が落ちてくる。

……おやすみ、






『なあ、お前は琉が好きなんだよな。』

『……そうだよ、陸。あたしは何があっても琉が好きなんだ。』

すると、悲しい顔をする彼。

『でも、俺、麗薇が好きだった。琉との関係が壊れても俺は麗薇を選ぶ…』

なんで、なんて言えなかった。

目の前の彼が壊れそうだったから__。
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