深紅の薔薇姫に愛を
周りのバイクも大量に進んでいく。
そして、合わせるようにあたし達を乗せた車も発進する。
……こういう時、総長だけは車ってどこの族も同じなのかな。
あたしは風を感じたくて、窓を開けた。
すると入ってくるのは涼しい風と熱気。特攻服を着て、バイクで暴れて。
そんな人達は大人からみれば滑稽に映るだろう。
でも、あたしには違う。
今、この一瞬が、この時が、大切なんだ。
……輝いて見える最高の、時。
窓をあけ、しばらく風を感じているとふと前が止まった。
「やっほー、麗薇。」
車の横にいたのは、大河だった。
無駄に色気、放出している。
どんどん辺りが暗くなって月明かりだけがたちを照らす。
「麗薇、閉めとけ。」
突然、漣が低い声で殺気を出しながら言った。
そのただならぬような雰囲気にあたしは息を飲んだ。
そして、素直に窓を閉めた。
大河も、漣みたいな顔をしていたからだ。
「漣、どうかしたの?」
恐る恐る、漣を覗き込んで行ってみると、漣は案外素直に答えてくれた、
「邪魔者だ。」
それだけ、きっぱりいった。
もしかして、警察…………?
でも、パトカーの音は聞こえないような………。
でも、怒号やバイクの1層大きな音が聞こえる。
てゆーことは、……敵。
あたしは前を見ようと、運転席に乗り出す。
すると、みえたのは黒い集団が前を塞いでいること。
「ひゃっ?!」
いきなり漣があたしの腕を引っ張って座らせた。
それも、漣の膝の上。
……恥ずかしいんだけど……。
そして、合わせるようにあたし達を乗せた車も発進する。
……こういう時、総長だけは車ってどこの族も同じなのかな。
あたしは風を感じたくて、窓を開けた。
すると入ってくるのは涼しい風と熱気。特攻服を着て、バイクで暴れて。
そんな人達は大人からみれば滑稽に映るだろう。
でも、あたしには違う。
今、この一瞬が、この時が、大切なんだ。
……輝いて見える最高の、時。
窓をあけ、しばらく風を感じているとふと前が止まった。
「やっほー、麗薇。」
車の横にいたのは、大河だった。
無駄に色気、放出している。
どんどん辺りが暗くなって月明かりだけがたちを照らす。
「麗薇、閉めとけ。」
突然、漣が低い声で殺気を出しながら言った。
そのただならぬような雰囲気にあたしは息を飲んだ。
そして、素直に窓を閉めた。
大河も、漣みたいな顔をしていたからだ。
「漣、どうかしたの?」
恐る恐る、漣を覗き込んで行ってみると、漣は案外素直に答えてくれた、
「邪魔者だ。」
それだけ、きっぱりいった。
もしかして、警察…………?
でも、パトカーの音は聞こえないような………。
でも、怒号やバイクの1層大きな音が聞こえる。
てゆーことは、……敵。
あたしは前を見ようと、運転席に乗り出す。
すると、みえたのは黒い集団が前を塞いでいること。
「ひゃっ?!」
いきなり漣があたしの腕を引っ張って座らせた。
それも、漣の膝の上。
……恥ずかしいんだけど……。