深紅の薔薇姫に愛を
そして、声も一段と低くなっているしチャラさの欠片もない。

どういう変貌……?

大河は漣を車の外に連れ出して耳打ちしている。

ドアは閉められたけど、あたしの視線は2人に向いていて。

どうしたんだろう。

というか、あの黒い集団はなに?

少しばかり、見覚えがあるのはあたしの勘違いだろうか。

いや、勘違いであってほしい。

漣と大河は車からその止まっている部分に歩いていく。

多分、先頭までは200メートルぐらいはあるだろう。

漣を目で追って見ていると黒い集団の中からフードで顔を隠した人が漣と対話して

いる。

大半、そっちにいってるからこっちはすきすきだ。



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