深紅の薔薇姫に愛を
○クロのキング[side麗薇]
あたしが紹介されて、あたしは今質問攻めにあっている。
『彼氏いるの?』
『どの学校から来たの?』
『どの辺りに住んでるの?』
『前の学校はどんな感じだったの?』
そんな質問をされる度、あたしは1つ1つ丁寧に答えた。
いきなり大人数と話をするのは、少しきつかったけど昔を乗り越えるため。
「麗薇ちゃんの隣の席の大河くんってね、桜龍の副総長なんだよー?」
女の子たちが、色々教えてくれる。
「桜龍って、なんなの?」
あたしは疑問部分を伝える。
「暴走族だよ。」
その瞬間、あたしの息は止まった。
景色が歪んで、昔のあたしが顔を出す。
『あの子じゃなくて、あたしを愛してよっ!』
あたしは、顔を歪めて、彼らにそう言った。
でも、彼らはあたしを愛することなんて、なかった。
「ちゃん、麗薇ちゃん!」
名前を呼ばれて、意識が戻ってくる。
「ねえ、姫がいたりするの?」
もう、昔みたいに、なりたくないの。
「いないよ。桜龍は姫を取らないらしくて。」
「ねえー、姫は私たちの憧れだもんねー。」
彼女たちはみんな、目を輝かせた。
「最強の幹部の皆さんに姫が1人、守られるなんて憧れすぎるー。」
どんどん、女の子が集まってくる。
そして、みんな桜龍が好きみたいだ。
「今や、地区NO.1だってー。すごいよね」
その情報はどこから仕入れてきているのか。
「千紘くんと千鶴くんは可愛くてー、遙真さんは怖いけどカッコよすぎるし
大河さんは優しいしー、漣さんはなんと言うか全体的に神だよね。」
女の子の言葉に頷くみんな。
神様って、大げさじゃない?
きっとそう言うと彼女たちが怒ってきそうで言わなかった。
「まー、漣さんもかっこいいけど、あたしは龍我の方が好きかなー。
”龍我”その言葉に異常に反応してしまう。
「琉様ほんとカッコよすぎるっ!」
『お前なんて、いらねぇ。』
『消えろよ、裏切り者。』
彼らは、あたしの机に黄色のカーネーションを置いた。
”軽蔑”
華が好きで、1番薔薇が好きだったあたしはみんなに花言葉を教えていた。
『可愛そうね。』
あたしをどん底に落としたあの女は、あたしにニンマリ笑った。
『彼氏いるの?』
『どの学校から来たの?』
『どの辺りに住んでるの?』
『前の学校はどんな感じだったの?』
そんな質問をされる度、あたしは1つ1つ丁寧に答えた。
いきなり大人数と話をするのは、少しきつかったけど昔を乗り越えるため。
「麗薇ちゃんの隣の席の大河くんってね、桜龍の副総長なんだよー?」
女の子たちが、色々教えてくれる。
「桜龍って、なんなの?」
あたしは疑問部分を伝える。
「暴走族だよ。」
その瞬間、あたしの息は止まった。
景色が歪んで、昔のあたしが顔を出す。
『あの子じゃなくて、あたしを愛してよっ!』
あたしは、顔を歪めて、彼らにそう言った。
でも、彼らはあたしを愛することなんて、なかった。
「ちゃん、麗薇ちゃん!」
名前を呼ばれて、意識が戻ってくる。
「ねえ、姫がいたりするの?」
もう、昔みたいに、なりたくないの。
「いないよ。桜龍は姫を取らないらしくて。」
「ねえー、姫は私たちの憧れだもんねー。」
彼女たちはみんな、目を輝かせた。
「最強の幹部の皆さんに姫が1人、守られるなんて憧れすぎるー。」
どんどん、女の子が集まってくる。
そして、みんな桜龍が好きみたいだ。
「今や、地区NO.1だってー。すごいよね」
その情報はどこから仕入れてきているのか。
「千紘くんと千鶴くんは可愛くてー、遙真さんは怖いけどカッコよすぎるし
大河さんは優しいしー、漣さんはなんと言うか全体的に神だよね。」
女の子の言葉に頷くみんな。
神様って、大げさじゃない?
きっとそう言うと彼女たちが怒ってきそうで言わなかった。
「まー、漣さんもかっこいいけど、あたしは龍我の方が好きかなー。
”龍我”その言葉に異常に反応してしまう。
「琉様ほんとカッコよすぎるっ!」
『お前なんて、いらねぇ。』
『消えろよ、裏切り者。』
彼らは、あたしの机に黄色のカーネーションを置いた。
”軽蔑”
華が好きで、1番薔薇が好きだったあたしはみんなに花言葉を教えていた。
『可愛そうね。』
あたしをどん底に落としたあの女は、あたしにニンマリ笑った。