深紅の薔薇姫に愛を
笑った千紘の顔は、晴がましいものだった。

「麗薇、今日はもう遅いから寝ろ。」

漣もあたしの頭をポンポンしながら笑いかけてくれた。

「わかった。みんな、おやすみ。」

そして、今日は濃い日だったなー、なんて考える。

学校行こうとしたら、漣に誘拐?されて。

暴走に付き合って、フラバして。あたしは何やっていたんだろう。

こんなに楽しいのは、きっとあれ以来だ。

ちなみに、さっきまであたしが眠っていたのか漣の部屋、総長室らしい。

またあたしはそこでねらなきゃ行けないから、総長室へ向かう。

ほんとは幹部室の仮眠室に行こうと思っていたんだけど、遙真が”大河に夜這いされ

たくなかったら、大人しく漣の部屋へいけ。”

って、釘を刺されたから行かない訳にも行かない。
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