Reaper..†
「前回アランが討伐しに行ったよね?その残党がいてね。場所とかは覚えてるでしょ?」
依頼はジルさんが受け取り、レオンが振り分けをするというところか。
「残党…ですか。」
「うん。その残党が勢力をつけてるらしく、今にも近くの街を1つ崩壊させようとしているとの情報でね。その街の人から依頼があった。」
死神は、ほんの数年前までその姿を表さなかった。
本当は人間達のまわりに存在したのに、わざとその姿を見せなくしていた。
…数年前、ある事件があってから。
あの忌まわしき連中は姿を現した。
「………ん?…レインくん?」
「っはい、なんですか?」
…ここで昔の事を考えるのはよそう。
「怪我、しないようにね。」
ジルさんは俺の肩に手を置き、心配そうに見つめた。
その手を俺はゆっくりとおろし、…嘘の笑みを貼り付ける。
「…大丈夫ですよ。」
俺は平気で嘘をつく。
そんな……奴、だから。