Reaper..†
「俺は母さんを愛していたんだ。」
そう言って父さんが吐き出した“何か”。
それを拾ってみると、赤い…爪だった。
「なに、これ…」
…考えたくない。
「…それ?母さんの…っ急に殴りかかるなよ、全く…」
ウソだ。
ウソだウソだウソだウソだ………
「母さんを、喰ってたのか…?」
あの音。
あの血。
なくなっている…片手、片足。
「最後まで“愛してる”ってなぁ…いい女だった。」
母さんの顔に手を添える父さん。
そこだけ見たら、いつも通り。
「俺は純粋に愛していたんだよ。」
キスを落とすところも……いつも通りなんだ。