Reaper..†
「…レイン、俺はたくさんの人を救いに出る。」
「………」
「いつかお前も、父さんの所へ来い。」
頭を撫でる手も、何もかもいつも通り。
それでも俺の心は、何かが変わった。
…いや、変えられた。
「…レイン、俺とお前は純血なんだ。そんなもの…きかないよ。」
包丁を刺しても死なない。
何となくそんな気はしていた。
「殺してやる…。」
死ななくても、俺が、この手で…
「泣いてるの?…俺もお前も心までは治せないからなぁ…ごめんな、父さん何もしてやれなくて。せめて…」
「っ!」
「痛みで上書きしてあげるよ。」
…最低だ。
「母さん………」
意味を、教えて。
どうして、どうして…
「笑ってたんだ…。」