Reaper..†



「ん…」



目が覚めると見慣れた天井がみえる。



…CROWNに帰ってきたのか。



「レインくん?!」



ガタっという音と共にサシャが顔を覗きこんだ。




「…おはようございます。」



とりあえず明るいから朝だろう。



「レインくん…もう3日経った朝だけどね…おはよう。」



3日も眠っていたのか…だからこんなにも身体がダルいんだ。



胸の傷…は、流石に3日経てば治ってるか。


…もうみんなにはバレてるだろうな。





「レインくんが話したくないなら私たちは何も聞かないから、安心して。」




まるで俺の心を読んだかのようにサシャが言った。



話したくないというわけではない。



…ただ、この血を…気味悪がられるのが、怖かっただけなんだ。




幼い頃に何度も気味悪がられて1人だったから。





「…レインくん?」



どこかへ行こうとするサシャの白衣を掴んでしまった。




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