Reaper..†
「…怖かったんです。」
震える手に気づいたのかサシャは俺の手を握る。
その手が暖かく、やけに安心した。
「1人は慣れてます。けど…CROWNの人たちから嫌われると考えただけで…胸が苦しくなる。」
いつの間にこんなにも大切に思ってしまったんだろう。
最初はただ一緒に戦うだけの人達だったのに。
「だから…言えずに、ごめ「レインくぅぅんっ!!」
真面目に謝ろうとした途端腹部に思いっきりサシャがぶつかってきた。
…結構痛い。
「よかった…!本当によかった!ね?みんな!」
サシャがそう言うと、レオン達が医務室の外から入ってくる。
「っ泣かせんなよな、レイン!こっちこそ、色々…ごめ「じゃないだろレオン。」…ありがとう、レイン。」
…エミリーがいてくれてよかった。
今欲しいのは「ごめん」より「ありがとう」だったから。
「…初依頼の時も、レイン…助かった。」
今はもう懐かしい、アランとの初依頼。
「いえ、全部俺がしたかったからやったことです。」
「レイ〜!今度レイが倒れたら僕の血をあげる!」
抱きついたリアムは少し涙声だった。
「…ありがとうございます。」