Reaper..†
「…今、戦闘するのはまずいですよね。」
もしかしたら仲間に知れ渡り、街に乗り込まれたりなんかしたら元も子もない。
「一旦、街に入ろう。」
それから少し遠回りして、街へ向かった。
緑が豊富な街…依頼とはいえ、少し楽しみだ。
「もうそろそろ見える…あ、あそこだ!」
少し高いところから見下ろしたアランが指さす街は…
「…枯れてる?」
緑はなく、人がいる感じもしない。
「あれ…?前来た時は、ここから見たら全面緑だったのに…」
…おかしい。
「行きましょう。」
少し早足で街の入口まで行くと、そこはもう人1人住んでいるような感じはしなかった。
「…CROWNの方、ですね…?」
廃墟のような所から出てきた女の人。
「…死神に用はないんですけどね。」
普通に会話を始めようとしたアランの前に立つと、女の人…いや、死神は顔を歪めた。
「気づいていたのか…ノコノコとやってきたゴミ共め…」