Reaper..†
†.COLLAPSE
「レイン、依頼行くぞ〜。」
「はい、すぐ行きます。」
あの再会の日から、1ヶ月が過ぎようとしている。
「なんだか最近レイン、ジルさんを避けてないか?」
アランにそう聞かれるほどに…俺はわかりやすくあの男を避けていて。
「…そうですか?」
近づくことなんてできるわけがない。
本当ならみんなを近づけたくもない。
だけど…
「ジルさ〜ん!僕、S級行きたい!」
「リアム…まだ帰ってきたばかりでしょ?少し休んでからね。」
…みんな、“ジルさん”が好きだから。
「は〜いっ。」
それを壊すなんて俺には…
「…レイン?」
「っはい、なんですか?」
「いや…ぼーっとしてたから。」
…いけない。
「すみません…じゃあ、行きましょう。」
こんなこと知っているのは俺だけでいい。
俺だけが知って、最終的には……