Reaper..†



…もうこの街は枯れている。



「お前…力が強そうだな…」



死神は俺の首元に長く鋭い爪を当てると、そのまま引いて俺の首を軽く切った。



その血を舐め、ニヤリと笑い死神は姿を消しまた街には人1人いない状態。




「レイン、大丈夫か?」




「…えぇ、大丈夫です。」



もうとっくにこの街は死神に襲われていて、依頼を出したのも死神がA級と思わせ来たCROWNの者達を喰らう為。




死神は常に強い者、力を求め、求めすぎるが故に身を滅ぼす。




「……」




ドクドクとさっきから鼓動がうるさい。




…きっとさっきの爪、毒でもあったんだろう。




何故あの時喉をかっきらなかったのか、身構えていただけにあの行動は避けきれなかった。




「応援を呼ぼうにも、他の幹部達は今遠い所に依頼中だからな…。」





今応援を呼べば、危険だ。




「…辞めた方がいいですよ。きっともう死神がこの街を囲ってます。」




俺たちを逃がさない為に。





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