Reaper..†


「…レオン、久しぶりだなぁ。」


さっき“クロスさん”と呼んだのはレオンだった。



「クロスさん……」


元幹部。


そして現幹部。


どんな別れ方をしたのかはわからない。



でも…



「…レ、オン…?」



レオンは俺の横を通り、クロスに走っていった。



「レオン…離れてください、ソイツは…!!」



「クロスさん、今までどこに行ってたんですか?みんな心配してたんですよ…。幹部も新しい人が入ってきたんです。その中でもレインってのが面白い奴で…──」





声が、届かない…?






「なん、で……」



硬い床を叩くと、血がポタポタと流れる。


それは床を汚さず…何かに吸収された。






「…俺は今、単独依頼をしていてね。悪いが…帰るのはまだ先になるんだ。」



「そうなんですか…最近、死神の動きが活発になってきてるんでクロスさんも早く帰ってきてくださいね!」




レオンの目には、今ここがどこで、どううつってる…?





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