Reaper..†
アランside
腰まである白髪をひと結びにして、銀色の瞳はまるで死神を思わせるようだった。
初めてレインに会った時“冷たいヤツ”だとそう感じた。けど話して、俺のバカバカしい一戦にも応じてくれて。
優しいやつなのかもしれないと思ってる。
「あれは…人間か…?」
レインは何故か死神か人間か識別出来ているけど、普通は出来ない。
だから俺達は常に人間か死神かを疑いながら生きている。
「…っ助けてください!死神が、この街を襲って…!」
フラフラして女は俺の体に倒れてきた。
…と、思ったら…
「…っお、まえ…死、神か…!」
腹に当てられた手。
「ククッ…このまま内蔵を引きずり出してやろうか…!」
腹に入ってくる手に、吐き気と激痛がはしる。
「…っ、」
死神の手を握り、炎を出すと1歩引いた。
…にしても、出血がすごい。