Reaper..†
「あ、あぁ…悪い。」
レインの髪は解けていて、その髪に俺の流れた血がついてしまった。
「…いえ、大丈夫ですよ。」
レインは俺を寝かせ、地面に両手をついて目を閉じた。
…何をするんだ…?
「ここで待っていてください。」
レインは踵を返し、ノアへ向かって行く。
「薄情な奴だな〜お前を置いていくとは。」
近づいてくる死神に、炎を出そうとしても腹に力が入るのが痛くて、力が出せない。
「ノアさんにバレねぇようするからよ…声、だすんじゃねぇぞ?」
死神が俺に手を伸ばそうとすると…
「っ!なんだ、これは…!」
影が死神を捕らえ動けなくする。
レインの技か…助かった。
「お前、強いな。」
それを見ていたノアはレインに大鎌を向ける。
「…いえ、俺なんてまだまだですよ。」
レインは妖艶な笑みを浮かべ、そして消えた。
アランside end