Reaper..†
大鎌。
死神の中でそれを持つものは、きっとS級依頼に入るだろう。
…まさかこんなのが隠れてたなんてね。
「消えただと…?」
すかさず後ろを振り向くけど、そっちじゃないよ。
「…下ですよ。」
「なにっ?!」
大鎌を構える暇もなく死神は倒れた。
俺は影に入り、下から狙っていたから1発で仕留められたものの…。
「…気、失ってる。」
アランの方をチラッと見ると、多分血が足りなくてだろう気を失っている。
周りには俺のはった影で倒れた死神だらけ。
「仕方ない…やるか。」
俺より大分背の高いアランを抱えていくのもキツいし。
「…いっ、た…」
死神との戦いですら血を流さなかったのに、終わってから血を流す羽目になるとは…。
「ん…」
手首の血を、アランの傷口に落とすと傷が治っていく。