Reaper..†



大鎌。


死神の中でそれを持つものは、きっとS級依頼に入るだろう。



…まさかこんなのが隠れてたなんてね。




「消えただと…?」



すかさず後ろを振り向くけど、そっちじゃないよ。





「…下ですよ。」




「なにっ?!」





大鎌を構える暇もなく死神は倒れた。


俺は影に入り、下から狙っていたから1発で仕留められたものの…。




「…気、失ってる。」



アランの方をチラッと見ると、多分血が足りなくてだろう気を失っている。



周りには俺のはった影で倒れた死神だらけ。




「仕方ない…やるか。」




俺より大分背の高いアランを抱えていくのもキツいし。





「…いっ、た…」



死神との戦いですら血を流さなかったのに、終わってから血を流す羽目になるとは…。





「ん…」




手首の血を、アランの傷口に落とすと傷が治っていく。




< 18 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop