Reaper..†
「ちょっと失礼しますよ〜。今起きないでね〜?」
シャツのボタンを外し、胸の音を聞く。
…やっぱり早いなぁ。
「…ん…」
…あ。
「…え……」
ちょうど胸に耳をあて、聞いているところに…天使様は目を覚ましてしまったのです。
「…あの、」
声まで綺麗なんて…!
…じゃ、なくて…
「は、はい!なんでしょう!」
男の人は、綺麗な銀眼をパチクリさせた。
「…何してるんですか?」
そりゃそうですよね…ただのメンクイがイケメン襲ってる図にしか見えませんよね…。
「あ、いや、あの…その…とりあえず!ちょっとじっとしてて!」
「わ…っ」
男の人を押すと、簡単に倒れた。
…弱ってる。
「…死神の爪、ね。」
この引っかき傷、そしてこの毒の抗体。
何度も手当してきた。こんなのおちゃのこさいさいよ!