Reaper..†
死神の目を移植された少女、エシリア。
その過去は一言で表せられるものではなかった。
「でも何故、水が枯れたんでしょうね…。」
エシリアは死神ではなかったし、街人の人達だって…
「エシリア、危ない!」
飛んでくる斧。
…まさか…
「……そういう事ですか。」
全て納得した。
「流石はCROWNの幹部様。」
今回の敵、エシリアではない。
「まさか、あなたたちが死神だったとは…。」
今回の敵は…街人の人達だ。
「…ウソ…」
俺の服を掴み震えているエシリア。
その目線の先には先頭に立つ死神。
その死神は…左眼が、ない。
「…エシリア、まさかあの死神…」
その目には涙がたまっていて、頷くとその涙は冷たい床の上にこぼれ落ちた。
「クク…人間如きが死神の目を移植するなんてな…」
そう言うと、死神は自分のあいた左眼に爪を少し刺す。
「…っな、に…」
エシリアは左眼をおさえて苦しみだした。