Reaper..†



死神の目を移植された少女、エシリア。



その過去は一言で表せられるものではなかった。



「でも何故、水が枯れたんでしょうね…。」



エシリアは死神ではなかったし、街人の人達だって…




「エシリア、危ない!」




飛んでくる斧。



…まさか…




「……そういう事ですか。」





全て納得した。




「流石はCROWNの幹部様。」



今回の敵、エシリアではない。




「まさか、あなたたちが死神だったとは…。」




今回の敵は…街人の人達だ。




「…ウソ…」



俺の服を掴み震えているエシリア。


その目線の先には先頭に立つ死神。








その死神は…左眼が、ない。




「…エシリア、まさかあの死神…」




その目には涙がたまっていて、頷くとその涙は冷たい床の上にこぼれ落ちた。





「クク…人間如きが死神の目を移植するなんてな…」




そう言うと、死神は自分のあいた左眼に爪を少し刺す。






「…っな、に…」




エシリアは左眼をおさえて苦しみだした。





< 34 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop