Reaper..†
「エミリーにも作ってきた。」
「あー…確か言ってましたね。」
このクオリティならエミリーも納得しただろう。
「…CROWNって、死神討伐だけが仕事じゃないんだね。」
そう言ってエシリアは、俺の席の前に座りグラスに入った氷をストローでかき混ぜる。
カランカランという音が今の季節には少し寒い。
「そうですね。…死神討伐と同じくらい大変ですけど。」
少し笑って言うと、エシリアもクスッとつられて笑う。
眼帯は相変わらずつけていて、でも外していることが多い。
少しずつエシリアも進んでいってる。
「レインくん、ちょっとこれ裏に置いてきてくれるー?」
「あ、はい!」
紅茶を飲み干してジェーンさんが持っていた大きなゴミ袋を受け取る。
「ごめんね、重いけど頑張って!」
「わかりました。」
裏、裏…と、
「ここか。」
薄暗いお店の裏への出口。
少し扉を開けると外は小雨が降っていた。