Reaper..†
「お手紙に書いてあった通り、レイン様は幹部クラスです。寮は1人の幹部と相部屋になっています。」
見てなかったから、幹部だなんて思ってもなかった。
やっぱり手紙見なきゃダメかな。
「シエラちゅわーんっ!今日もかわ「うるさいです、レオン様。」
目の前から手を広げシエラに抱きつこうとする男を、シエラは避けた。
「いったた…あれ?その子が今日入るって言ってた…確か…れ、れ…れ…」
壁に頭をぶつけた男は俺の名前が思い出せずにいるらしい。
「…レインです。」
そう言って手を差し伸べると、その手をぎゅっと握り男は立ち上がる。
「そうだそうだレインだ!よろしくな、レイン!俺はレオン。レオンでいいから!」
手を握ったままブンブン縦に振るレオン。
…本当に元気だな。
「レイン様、驚かないでくださいね?」
「…どうしたんですか?」
「実はレオン様が…ここを束ねる人なんです。言い方を変えれば、幹部の上に立つ者。」
「……レオンが?」
今この目の前でニッコニコしてて、なんか女好きそうなレオンが…
「…レイン、意外と毒舌…?俺泣いちゃうよ?」
思ってたことは全部口に出ていたらしく、レオンは泣くフリをした。