Reaper..†
「エミリー!リアム!」
東の街に入ると、両手に花を抱えた女の子が走って寄ってきた。
「シアン!久しぶりだな!」
「シアン久しぶり〜!」
どうやら2人と顔なじみのようだ。
「こちらの方もCROWNの…?」
「あぁ、レインという。」
エミリーが紹介すると、シアンは俺の前に立って1本の花を差し出した。
「はい、これどうぞ!」
太陽のような笑みを浮かべる彼女。
…チグリジア。
これは、何かのメッセージか否か。
「宿は私の家でいいよね?」
「いつもすまないシアン、今回も頼む。」
それから聞いた話、エミリーとリアムはこの街で育ったという。
その時の幼なじみがシアン。
幼い頃から花売りをしていたらしい。