Reaper..†
「…っレイン様、行きましょうか。」
笑いを堪えているシエラは、さっきまでのどこか機械じみた表情は消え、普通の女の人の顔をしている。
「じゃあレイン、また依頼の時になー!」
レオンに頭を下げ、前を行くシエラの背中を追った。
ここは広すぎて迷子になりそうだ。
「ここがレイン様と、アラン様のお部屋です。」
まっすぐ来た道を横に曲がるだけでこんなにも部屋があるとは…外装からは本当に想像できない内装だな。
「アラン様、入りま…きゃっ!」
ノックをして扉を開けたシエラは、目を塞ぎ後ろに倒れてきた。
「…大丈夫ですか?」
「すみません…」
シエラを立ち直らせ、部屋を覗くとそこにはパンツ一丁で青髪の男が寝ている。
この寒い日に、よくそんな格好でいられるな…。
「アラン様は炎を扱う方なので、暑がりとは聞いていましたが…ここまでとは…」
…なるほど。
「リーシャ……アイラ……」
寝言では女の名前らしき言葉をつらつらと言っている…ここには女好きしかいないんだろうか。