Reaper..†



レオンside



ずっと、深い闇の中にいる。




目の前に現れた女が、俺を動揺させるには充分すぎた。






「…レオン、久しぶりね。」



あの女は死んだはずだったのに。




「なんでここに…」



俺の、愛する人を奪った女。




「ふふ、あなたに会いたくて。」



ふざけたことを言う女を無視して依頼へ向かおうとすると、女は後ろから俺に何かを入れ込んだ。




…死んだのが嘘だったのだと、嘘が得意だった女のせいで勘違いしていた。



アイツの顔をした死神だってことに気づいたのは…呪いを受けてから。




「レイン、話は聞いたぞ〜!ぶっ倒れたらしいな!」



「レオン…お久しぶりです。その話しなら、もう1週間も経ちますけどね。」



…今、レインと話してるのは誰なんだ?



俺じゃない、だれか気づいてくれ…





「たまには俺とレインで行こ!」



「俺とレオンで?」




そしてこの男を喰らう…。








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